Drug&Training
本当によく捕まるのが「大麻・覚醒剤」関係。いしだ壱世&そのバンド仲間、元りんけんバンドのボーカル、ミッキー・カーチスの息子なんかが逮捕されている。元名ジョッキー田原調教師も捕まった。いまや高校生でも全体の数%は経験したことがあるというこの手の「モノ」。本当にいいのか?? どんなものなんだ?? 他にも何かいいものがあるのか??というわけで、いってみよう、「ドラッグ」。
欧米諸国と違って日本人のドラッグに対する認識は「無知」と言わざるを得ない。まあ違法なんだから当り前といえば当り前。しかし何事も知らないよりも知っているほうがいい。まずはチャート式にまとめてみよう。
ドラッグは大きく興奮系(アッパー)、抑制系(ダウナーズ)、幻覚系(サイケデリック)に分かれる。マリファナ(大麻)だけがその人によりアッパーにもダウナーズ的にも働く。
興奮剤(アッパー)
使用法 | 作用 | 副作用 | 使用上の注意 | |
覚醒剤 (シャブ、スピード、S) | 静脈注射 過熱して煙を吸引 スニッフィング | 疲労や不安が吹き飛び陽気になる。 | なかなか眠れず無駄に体力を消耗する。効果が切れると脱力感に襲われ意気消沈。連用にて猜疑心&攻撃性が増し錯乱状態に。 | やらないに越したこはない。やってる奴とは付き合わないほうがいい。 |
コカイン (コーク、スノー、C) | スニッフィング コアなユーザーは水にといて静脈注射 | 覚醒剤と似ているが、より陽気になる。パーティ、セックスなどに用いられがち。作用時間は30分程と短い。 | 鼻血。効果消失後の意気消沈。進行すると精神分裂的症状。効果が短い分反復しやすく、短期間に壊れやすい。 | なるべくならやらないほうがいい。 |
エクスタシー (X、E) | 錠剤を経口摂取 | 服用後30分〜1時間程で胸に熱いものがこみ上げてくる。その後3〜4時間とてつもない多幸感と究極の愛に満たされる。 | 筋肉の緊張、吐き気、目の乾燥、嚥下困難など。深刻な副作用はなく中毒性もない。 | 耐性を生じやすいのでインターバルをとって摂取。服用前は胃を空にしておくこと。 |
抑制剤(ダウナーズ)
使用法 | 作用 | 副作用 | 使用上の注意 | |
ヘロイン (H) | 静脈注射、スニッフィング、喫煙など多岐にわたる | 全身が心地よく弛緩、心配や不安、恐怖などが消え去る。安堵と静寂に満ちた幸福感が得られる。 | 食欲減退、嘔吐、便秘。連用にて有効量が激増する。禁断症状は風邪の症状に似て折、発熱、悪寒、全身の激痛に苦しむ。 | まさに「人間やめますか?」的な最強ドラッグ。やるなら人生を棒に振る覚悟で。 |
チャイナホワイト | ヘロインと同じ | いわゆる合成ヘロインなので、作用はヘロインそのもの。多幸感のレベルが高く、純度99.9%のヘロインに匹敵するとか・・・ | 普通のヘロインと間違えた過剰摂取事故が多発。 | 人間やめます?? |
アルコール | 酒の経口摂取 | 脳内に直接入り込み中枢神経を抑制する。初期段階ではマイナス要素が麻痺して間接的な多幸感が得られる。 | 肝障害、胃腸潰瘍など全身臓器に悪影響。 | アルコールは遅延性のヘロインともいえる。 |
睡眠薬 | 錠剤の経口摂取 | 惰眠。寝つく前では不安や恐怖が抑制され、ふんわかとした晴々な気分になる。 | 依存性、耐性、呼吸抑制、めまい、健忘など。本来の目的に使いましょう。 | アルコールとの混合摂取はヤバイ!! |
幻覚剤(サイケデリック)
どのようなDRの。
使用法 | 作用 | 副作用 | 使用上の注意 | |
LSD | 4〜10mm四方の紙片(マイクロドット)の経口摂取。 | 幻覚、聴覚や皮膚感覚の鋭敏化、超超意識の発現など。 | 不眠、動揺、興奮など。ちゃんとした品なら副作用はなきに等しいといわれる。 | セット(心の状態)とセッティング(場所や人)が全て。 |
メスカリン | メスカリンを含むサボテンを乾燥させたものを飲み込む。苦い。 | 幻覚作用はそれほど強くないが、プリミティブな幸福感が10時間ほど続く。 | 嘔気、嘔吐。3〜6日で耐性を生じるため中毒の心配はない。 | サボテンを食べるのは忍耐が必要。 |
シロシビン | マジック・マッシュルームの有効成分で、きのこ入りのオムレツを食べたりスープに入れて飲んだりする。 | 4〜6時間にわたり色彩豊かな幻覚を生じる。夢と現実を往復できる。 | 嘔気・嘔吐、幻聴、発汗、興奮、不眠など。たまに錯乱。 | 初心者には難しいらしい。バッド・トリップしやすい。 |
ケタミン | 全身麻酔薬の1種。ドラッグとして使う場合は、溶液を乾燥させ粉末とし、経口・スニッフィング・喫煙などで摂取。 | 精神と肉体の遊離、別世界にいるような幻覚。 | 不整脈、血圧降下、心不全などの循環器症状など。 | 寝ながら。 |
カンナビス類
使用法 | 作用 | 副作用 | 使用上の注意 | |
マリファナ/ハッシシ (大麻) | 大麻を乾燥させたのがマリファナ。その樹脂を練り固めたものがハッシシ。どちらも喫煙が主。 | 気分が高揚し活動欲求が高まる。その一方で体が重くなり眠気も誘発される。感覚の鋭敏化、穏やかな幻覚も。 | 震白数上昇、悪寒、嘔吐、判断力の低下など。タバコも含めて心身に与える害は最も少ないとされる。 | 毎日やってるとだらしない人間になる。 |
*注 スニッフィング:微細粉末の鼻孔吸入
まあ代表的なものをまとめてみた。だいたい把握できたかな?? そう、ドラッグとひとまとめにいってもこれだけの種類がある。
とりあえず代表的なものの説明をば・・・・・
マリファナ
とってもドラッグにファンキーな国アメリカでは、現在老若男女を含めた全国民の25人に1人が週1回はマリファナを喫煙しているという統計がある。じゃあ世界的にはどうか、というと、これがインドの一部やヨーロッパの幾つかの国では個人で使用する程度の量ならマリファナは合法であり、イスラム圏では文化習慣的にアルコールよりも好まれている。日本では法律で規制されているからには当然「違法」な存在。麻を栽培しているだけで逮捕される。ただその筋の方々に言わせると、マリファナというものは最も理想的な嗜好品ということになる。というのも肉体的な依存性がないし耐性や精神的依存性もさほど深刻なものではない。つまり心身に与えるダメージが大きくない。またその効き方も多岐にわたり、様々なトリップが楽 しめる。医学の分野でもマリファナは使われている(抗癌剤治療の際の嘔気軽減、食欲増進などinUSA)。こうしてみるとマリファナ使用の禁止は「酒やタバコと違って税収が望めないからだ」という主張もなんだか真実味を帯びてくる気がする。
一般的に乾燥大麻(マリファナ)はアッパー要素が強く、大麻樹脂(ハッシシ)はダウナー要素が強いといわれる。先日も麻を栽培して捕まった人がいたが、なぜか日本で栽培されたものの効果は弱い。これは産地の土壌や気象条件、さらには保存状態にも左右されるらしい。一般にはインド産の「チャラス」が最高といわれているが、これもタバコの銘柄の好みと一緒で人それぞれ。ちなみにチャラスの一大生産地である「マラーナ」という村は村長ぐるみでチャラス製造に精を出している という変な村らしい。
こんないい感じのマリファナだが、他のあらゆる薬と同様に副作用がある。マリファナにはタバコの2倍以上のタールが含まれており、その喫煙はタバコ以上に肺気腫、肺癌の危険性をはらんでいる。タールは水によって除去されるため、水パイプで喫煙するのがベスト。
覚醒剤
なぜ私の性欲が低い
覚醒剤は実は日本が原産。1893年、東大の長井長義博士が合成に成功した。その成分はメタンフェタミン、アンフェタミンなど。第二次世界大戦後に大日本製薬のカンフル剤ヒロポンが日本の闇市場に大流出(映画「麻雀放浪記」にも出てたなあー)。それ以後暴力団の最大の資金源になった。
この覚醒剤というドラッグは「売ってよし、飲んでよし、炙ってよし、つけてよし」というまさにドラッグの王様。当然こんなものをやっていい事など一つもない。人間をやめたいのなら別だが・・・・・
よく映画にも出てくるのが白濁結晶を水に溶かして静脈注射する方法。これでやってる奴は静脈に刺した後必ず何回か注射器内に少し血を吸い込む。これを「FRAG」という。こんなことをなぜするか、というと注射器内の覚醒剤を残さ� ��いように打つため。映画「Pulp Fiction」でジョン・トラボルタもやってた(あれはヘロインだったかも。まあ要領は同じ)。ちなみにこの映画、ドラッグに関する知識の宝庫。ジュースなどに溶かして飲んでもイケる。「打つ」よりもソフトらしいが・・・・・ 喫煙の方法としては、アルミフォイルの上にブツを置いて下から炙って、その煙を吸う。Mildだがその分やりすぎてしまうらしい。当然スニッフィングもOK。ちなみに「Pulp Fiction」ではユマ・サーマンがコカインをスニッフィングして「ガッデーム!!!」とかやってた。コカイン入れたサーマンとヘロイン入れたトラボルタのアップ系とダウン形の怪しい動きのツイストが笑えた。さらにセックスの際に粘膜に塗る、という方法もある。これは効くらしい。ただはまるとこれなしではダメになる。
アッパーだから当然気分が高まり陽気になる。ただ副作用も強く、本当に人間ではなくなる。やらないに越したことはない。
LSD
まずはその歴史から・・・・・
LSDとはリゼルグ酸ジエチルアミドの略称。スイスの製薬会社サンド社で研究していたアルバート・ホフマン博士が1938年に合成した。そして1943年ちょっとしたアクシデントでホフマン博士自身によって幻覚作用が確認された。その後精神病治療薬として商品化され、60年代に多くの知識人階級の人々によりサイケデリック・ムーヴメントを作ることになる。しかし服用に伴う事故が多発し1966年製造中止となってしまう。現在では世界各国で取締法が制定されている。
純粋なLSDは無色無臭の結晶。しかしこの状態で市場に出まわる事はなく、LSD溶液を染み込ませた微小な錠剤(マイクロドット)吸い取り紙(ブロッター・ペーパー)で、大部分が「チケット」と呼ばれる1ヒット(1回分) 4〜7mmの正方形のペーパータイプ。ミシン目で区切られたチケットが100枚で「1シート」、シートを10枚束ねたものを「ブック」という。
LSDは粘膜から吸収され肝臓の代謝をうけないため、舌下に挟んでおくか飲み込んで使用する。どちらでも効果そのもののレベルは変わらない。ただ喫煙では吸収されない。効果は摂取後1時間で現れ、抜けるまでに8〜12時間を要する。肉体に及ぼす作用としては血圧と脈搏芻の上昇、瞳孔の拡大、唾液の増加、不眠など。LSDは脳の青斑核を凄まじい勢いで活性化させ、ノルエピネフリンを分泌させる。基本的にノルエピネフリンは天然のアッパーだから、脳全体を覚醒・興奮させる。その結果幻覚、悟り、超超意識、錯乱などが現れる。そのスケールは他のドラッグを凌駕するもの。ただLSDによるトリッ プはグッド・トリップとバッド・トリップに大別される。グッド・トリップについては説明するまでもないが、問題はバッド・トリップ。不安、狼狽、恐怖、憂鬱などの症状が出てしまい、ひどくなると自力で抜け出せなくなる。これが更に進みパニック状態になると暴れたり体を傷つけたりしてしまう。どこでグッドとバッドに分かれるかというと、その人の生来的な気質もあるが、原因の殆どはセット(自分の精神状態と期待感の強弱)とセッティング(場所の雰囲気とメンバー)による。更にこの「バッド」は他のメンバーにも感染してしまう。そういうときにはお開きにするしかない。LSDが体に与えるダメージについては「壊れちゃう」「奇型の原因になる」「精神障害を持った子供が生まれる」などといわれていたが、現在これ� ��は全て科学的に否定されている。LSDによって身体がダメージを被ることはなく、その毒性で命を落とした人はいまだ一人もいない。致命的なケースは全てトリップ中のパニックによるもの。実際現在流通しているものなら1シート(100ヒット)を摂取しても命に別状はない。薬理学的には3〜6日の継続使用で身体はLSDに対する耐性を作り、ほとんど効果がなくなる。つまりそれだけ中毒にならないドラッグということ。だいたい1週間インターバルを空ければ初回と同様な効果が期待できる。現在流通しているLSDの殆どはアメリカかドイツ製。アメリカ製のものは10人ほどのグループが北カリフォルニアで製造している(車で移動しながら)といわれている。で、発明者のホフマン博士だが、LSDを合法的なものにしたい、という主張を繰り広 げている(いた?)らしい。
コカイン
薬はまだ良い方法長いです
コカインというのはコカという植物の葉から生成されるアップ系のドラッグ。このコカの木は遥か以前からインディオによって栽培されており、紀元前3世紀にはコカの葉を噛む(コカ・チューイング)の習慣があったとされている。13世紀のインカ帝国の時代には南米北部にかなり広まり、コカインと通して仲間の結束を図り、空腹や疲れを癒し、つらい労働に従事していたらしい。現在では南米の密林地帯で栽培され、現地やマフィアの工場で生成され市場に出回っている。生成された段階の白い粉末(純度60%以上)をコカインといい、それを水に溶かし更に純度を高めた白い固形物がクラック(フリーベース)と呼ばれる。コカインの世界的輸出国は当然コロンビ ア。ここにはメディジン・カルテルとカリ・カルテルという世界のコカイン市場を引き受けている2つのマフィアがある。たまにこれらの大物が逮捕されたという報道があるが、組織自体が亡くなっているわけではない。なんと言っても最大の輸出品はコカインだ、とも言われる国である。実際コロンビアではコカインがグラム500円という信じられない値段で買うことができる。タバコは吸わなくてもコカインは吸うという恐るべきお国柄なのだ。一応最近公共の場でのコカイン摂取は禁止されたらしいが・・・
ちょっと話が横路にそれるが、このコロンビアは世界一治安が悪い国としても知られている。最も注意しなければならない相手は警察だ、とも言われている。特に首都ボゴタの旧市街と南地区の境界にある死体安置所を中心� ��して葬儀屋が林立するモルグ街はこの国でも最も治安が悪い地区。中でも毎日誰かがそこで必ず死んでいるという有名な路地がある。日本人の死体カメラマン(実際にこんな職業の人がいる)がこれだけ同じ背景の死体写真が取れるとはいいかげん呆れた、と嘆くほど同じ場所で毎日毎日死んでいる。殺された人はそのすぐ向かいにある葬儀屋に運ばれ、さらに近所の親族に引き取られていく。殺人現場から50m以内で全てが完結しているというのだ。コロンビアではロコ(キチガイ)がイディオタ(たりない人)を殺す、といわれている。イディオタは言わなくてもいいことを言って、ロコがキレて殺す。しかも問題はロコもイディオタも自分がそうだとは自覚していないこと。だから自分だけは大丈夫、と勘違いして悪循環が止まらな� �のだ。
コカインの摂取法で最も一般的なのは粉末を鼻腔から吸い込むスニッフィングである。ガラスの上などでコカインをナイフなどでできるだけ細かく砕く。その粉末でラインを作り、ストローや丸めた1ドル紙幣で一気に吸い込む。映画などでよくみるアレである。手の甲などに載せてそのまま鼻から吸い込んでもOK。そういえばこの方法は「ゴルゴ13」がカルテルに進入してスパイかどうかをテストされたときにした方法だ。「いいブツだ・・」とか言ってたが、世界的なテロリストにはこんなことも必要なのか? コカインは静脈注射してもいい。この場合はスニッフィングよりも短時間だが強烈な作用が出る。より純度が高いクラックの場合はパイプによる喫煙が一般的。
コカインはアップ系なので、服用すると特有の陶酔 感や覚醒作用が現れる。頭が冴え渡り陽気になる。セックスにも効く。ただその作用時間は短く、鼻孔吸入のコカインで15〜30分、クラックでは10分以下で効果が切れる。ただ作用時間が短いのがいいかというとそういうわけでもない。まず使用者に安心感を与えてしまうし、より強烈な刺激を求めて繰り返して服用しやすくなる。覚醒剤などと比べてはるかに依存症になりやすい。つまり「壊れやすい」のだ。
ちなみに1903年まで「コカコーラ」はれっきとしたコカイン入りの飲料だった。コカインの依存性や中毒性が指摘され1903年にコカイン成分が取り除かれた。現在コカコーラは世界各地で現地生産され、その製法は「企業秘密」。日本のコカコーラには緑茶から抽出したカフェインが入っているという話だが真偽の程はわからない 。あくまで噂だが、コロンビアのコカコーラは今でも本物だ、といわれている。実際コロンビアの人たちは異様にコカコーラが好きらしい。またベトナム戦争で配られたコカコーラには戦意高揚のためコカインが入っていた、という噂もある。あくまで噂だが・・・・・
エクスタシー
まさに「ラブ&ピース」を地で行くドラッグがこのエクスタシー。エクスタシーは「メチレンダイオキシン・メタアンフェタミン」の俗称。坑鬱剤としても使われていた。作用としては他者との肉体的接触の希求、カップルにおけるコミュニケーションの増大、不安感の減少、多幸感・高揚感の出現、自我意識の強化などが確認されている。「カップルでエクスタシーをキメてから6週間は結婚してはいけない」とまで言われているこのドラッグ、実際に出会ったばかりのカップルがエクスタシーをキメるとパートナーに対する恋愛感情が高まり、翌日に結婚してしまうという「一目ぼれ症候群」が起こりうる。イギリスでは一般に普及する前にはゲイの人たちの「ラブ・ドラッグ」だった。まあこれを使うと肛門が開きやすくなるらしい 。そんなものが一般に広がったのはご多分に漏れずレイブ。まあどんなドラッグもレイブなどのパーティで使われることが多いのだが、これはその代表格。スキンシップをしたくなるのだ。
今のところ耐性が形成されることはないといわれている。また「ラブ・ドラッグ」といっても直接性的な興奮を起こすわけではない。現状ではピュアなエクスタシーは入手困難で、混ぜ物による副作用の危険性が高い。値段も高く、LSDの3〜6倍する。ちなみにLSDとアルコール、そしてエクスタシーをちゃんぽんにしてヤルとぶっ飛びのハイになる。さらにコカインやヘロインを一緒にキメて夜通し踊りつづけて死んだバカも数多くいた。使い方次第である。
とまあいくつかのドラッグの説明をしてきたわけだが、何回もいうがこんなものやっていい事はない。参考程度に読んでくれ。でも、万が一「ハマッちまったよオー」という人の道を外れそうになったあなた!! ドラッグをやめる方法を書いておこう。
1.売人、ドラッグをやる友人とは付き合わない・縁を切る。田舎にこもるのもいい。
2.ひたすら寝る。禁断症状や切れたときにはイライラしてしまう。だからひたすらに寝る。これはタイなどで「睡眠療法」として実際に行われている。
ではドラッグ以外に合法的に気持ちよくなる方法はないのか?という極楽追求一直線な方!!
ありますよ、いいのが!!!
それはズバリ「筋トレ」
いや、冗談ではなく、これ本当。
というわけでいきましょう!!
筋トレでイこう!!!
いろいろと違法なことを紹介してきたが、合法的に気持ち良くなる方法はないのか?というとこれがある。筋トレ。トレーニングというものは明らかに脳内物質の分泌により直接的な快感をもたらす。ランナーズハイというのは皆さん聞いたことがあると思うが、エアロビクスなどでもこれと同様の状態になる。また筋トレではこれらとは一味違う快感を味わうことができる。
ランナーズハイは脳内のエンドルフィンの分泌によって起こるとされている。エンドルフィンに似た構造をもつのが麻薬でいうとモルヒネ、ヘロインなどで、じんわりと身にしみるような静かな快感、つまりダウナー系の快感を生じる。一方筋トレ、つまりウエイトトレーニングは何セットかのトレーニングをイ� �ターバルをおいて行う。つまり緊張と弛緩を繰り返す。このときに大量のノルアドレナリン、ドーパミンが分泌される。ドラッグでは覚醒剤やコカインがドーパミンに似た化学構造をもっている。つまりアッパー系の快感を得ることができる。
では具体的にどうしたら良いのか?? とりあえずスポーツクラブに入会しよう。自宅にこもっての筋トレも良いが、明らかに快感に関してはスポーツクラブのほうが上だ。これはあとでも説明するが、ドラッグでいうセットとセッティングの関係による。スポーツクラブに入会するとインストラクターがトレーニングの目的を聞いてくる。イキたいあなたは迷わずに「ビルドアップ!! とことんマッチョに!!」と言おう。基本的にトレーニングは最大筋力の40〜60%で筋力の強化、70〜90� �の負荷で筋肥大が起こる。で、ドラッグに似た快感を得ることができるのは70%以上の強度なトレーニングなのだ。しかしいきなりこんなトレーニングはインストラクターはさせてくれない。そう、体がついていかないからだ。実際かなり危険。そこで最大筋力の60%以下の、マシンを使ったトレーニングのメニューをインストラクターは作ってくれる。これではイケないのだが、じっと我慢して週3回くらいのトレーニングを続けよう。
こうしてスポーツクラブに通っていると、ジムの一角にかなりマッチョな方々がいることに気がつくはず。そこにはマシンなどはなく、ダンベルやバーベルなどが置いてある。そう、そここそブッ飛びのイケイケゾーン、フリーウエイトレンジだ!! マシンを使ったトレーニングはそこに行くため� �過程なのだ。
マシンを使って十分な筋力がついたらいよいよフリーウエイトレンジに足を踏み込もう。イクためのトレーニングは先程書いたように最大筋力の80%位のウエイトを使って行う。今までのマシンを使ったトレーニングが1セット10〜15回だったのに比べて高強度なトレーニングは1セット5回ほどになる。さらに一日のトレーニングでは限られた部分のみを鍛え、日を変えて他の部位を鍛えるようにする。こうして使っている筋肉に集中し、緊張と弛緩を繰り返すうちに快感は増していき、最終的には高揚感、時間感覚の短縮、集中力の異常な持続といった覚醒剤と同様の効果を得ることができるようになる。
ドラッグではセットとセッティングが効き方に影響するが、筋トレも同じだ。よりよくイクためにはナルシスティ� �クな勘違いが一番手っ取り早い。何はともあれ体の露出度の高いタンクトップを着て「ウーン、僕ってマッチョ」と浸ることが快感を加速する。でも実際に体が貧弱ならそんな妄想にも浸れない。長い期間をかけてトレーニングすればマッチョにはなれるのだが、一日も早くイキたいあなたはそんなに待ってはいられない。そこでとりあえずここを鍛えればそれなりにマッチョに見える筋肉というのがある。まずは僧帽筋。首の付け根から背中に伸びている筋肉。次に上腕三頭筋。力こぶの裏側の筋肉だ。ここが鍛えられていると「オッ、奴は知ってるな」と思われること請け合い。そして「セクシーダイヤモンド」とその名も高い腓腹筋、つまりフクラハギ。この三箇所を鍛えると、とりあえずは勘違いできる体になる。
勘違いでき� ��体以外にも大事な要素がある。それはスポーツクラブの人間関係。基本的にフリーウエイトレンジで満開の筋トレをしている人たちは異常なほど馴れ馴れしい。「いい体してるねえー」とか言いながら平気で人の体に触ってきたりする。これはすでにイッちゃってるせいもあるが、こういう軽い人間になりきることで自らのテンションを上げているのだ。フリーウエイトレンジに足を踏み入れたらもうそこはマイアミのビーチ!!そんなテンションが快感をさらに加速するのだ。
さあみんな、今すぐ筋トレだ!!!
ちなみにマッチョな方々のホモ割合はかなり高いらしい。その道に引き込まれても俺は知りません。
また俺は日々筋トレに勤しんでいますが、基本的に筋力の強化の強度でトレーニングをしているため全然気持ち� �くない。というか、この強度のトレーニングはつらいだけ。決して快感を求めて筋トレしているわけではないのでお間違えのないように。さらに俺はホモでもありませんのでその道の方々、お誘いは丁重に御辞退申し上げます。
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