足裏の痛みで悩む患者さんを数多く施術し、試行錯誤して考案した施術方法に自信があります。 |
母趾のつけ根の痛みは、割と簡単に良くなることが多いです。だいたい7~8割の方が1回目から効果を実感できると思います。原因は開張足(指のつけ根の横アーチが無い状態)やハイアーチ(土踏まずの縦アーチが高すぎる状態)、足底の筋膜の緊張である事が多いです。
朝起きた時だけ足裏がズキッと痛いが日中は良くなるケースも、 ある程度の改善が見込めます。多くは加齢によって進行した偏平足や踵骨(しょうこつ)という踵の骨のズレがあり、それを矯正する必要があります。病院のレントゲン検査では踵骨棘(しょうこつきょく)という変形が見つかる事もありますが、踵骨棘は痛みの原因ではありません。。
←矢印が踵骨棘
写真は井口傑著「足のクリニック」より
【重要】 老人に多い以下の症状は、糖尿病性神経障害が原因の事があります。当院では改善が見込めませんので、神経内科がある病院にて相談してください。(進行すると足部の壊死が進行し、切断となる場合があります) 敷設と転倒、背中の痛み
その他、糖尿病や腎臓病などの持病がある人、高齢者で足首の変形が著しい人、高齢者で足首の手術をした人は、私が施術しても良くならない可能性が高いです。 しもやけができるほど酷い冷え症の方の、足先の痛み・違和感は当院では改善の見込みがありません。(冷え症を長い目で改善する方法なら当院でも可能です) |
足底の痛みの多くは偏平足やハイアーチ(土踏まずがありすぎる状態)などの骨格の歪みが関係しています。
偏平足
一番よく見られるズレです。舟状骨の下方へのズレや踵骨の後方へのズレ、踵骨の外方へのズレがありますので矯正しなければなりません。
↓踵骨の外方へのズレ
↓踵骨の外方のズレの矯正
下痢、発熱、倦怠感、飢餓の治療法
ハイアーチ
ハイアーチ(土踏まずがありすぎる状態)は、くるぶしだけでなく、足の甲や、足裏の足指のつけ根の痛みに関係しています。
この場合、舟状骨という骨が上方に変位していますので、これを反対の下方に矯正します。その他に、距骨(きょこつ)の前方のズレや、踵骨の内方へのズレもよくセットで観察されます。
↓踵骨の内方へのズレ
↓踵骨の内方のズレの矯正
開張足
開張足(横アーチが潰れた状態)は、足の甲や、足裏の足指のつけ根の痛みにもっとも関係します。その場合、中足骨の頭を上方に矯正しなければなりません。私の臨床での観察では、開張足と偏平足が一緒にあると、足底の痛みが強くなるようです。
私の臨床経験では、朝起きた時や、長時間座りっぱなしの後に症状が強くなる場合は、神経の圧迫を取り除く施術が効果があると感じています。
下腿の内側にある脛骨神経(けいこつしんけい)の圧迫を取り除くように施術すると効果があります。脛骨神経は内くるぶしの足根管という部分を通過し、内側足底神経と外側足底神経という名前に変わって足の裏まで走行しているからです。
不安の中心子OCD
↓脛骨神経
図はジャン=ピエール・バラル、アラン・クロビエ著「末梢神経マニピュレーション」より
私の臨床経験では、たくさん歩いたり、ラニングをすると痛くなる場合は、着地の衝撃や足底の荷重が関係してることが多いです。その問題がある場合、足底にゲンコツで衝撃を加えると脚の筋肉が弱化します。
↑足底に着地の衝撃を加えるテスト
↑衝撃を加えた直後に足首の筋肉が弱化するかを検査している
もし、着地の衝撃や足底の荷重で問題が起きている場合、その原因を調べていくと、一番よくあるのは、栄養の問題です。とくにマンガンやたんぱく質不足などが関係しています。
その他、内臓の問題や心理的なストレスが原因になっている事もります。
これらの問題を解決しないと、関節を矯正したり、神経の圧迫を取り除いて直後は良くなったとしても、何度でもぶりかえします。
足裏の痛みで整形外科を受診して3~5万円もするインソール(中敷き)を作成してもらう患者さんがよくいらっしゃいます。
でも効果ない人が多いようです。
そもそも市販のインソールが必要な方は、どのような方かというと、加齢によって足部の変形がひどい人や、生まれつきの酷い回内足の人、骨折などによって脚の長さが違う人です。
普通の方でしたら、インソールで治療効果は望めません。
私が必要だと判断したら、市販の安いインソールをアドバイスしています。
ドクターショールの「ウォークストレート」という商品
900円ぐらいで売っているところが多いようです。(町田のオーエス薬局なら700円でした)
ドクターショールの「バイオメカニクス」という商品(回内足用)
値段は2600~2900円くらい
インソールは私のような専門家に見てもらってから使う事をお勧めます。
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