リベド血管炎の新たな病名について紹介します。
リベド血管症
(Livedo vasculopathy)は、リベドを伴い、主に足関周囲に再発性かつ難治性の痛みを伴う潰瘍を形成、潰瘍は血流障害によって起こるとされています。この病名は、リベド血管炎と類似する2つの症状(白色星状の萎縮性治癒痕と有通性紫斑病変) を包括したものです。
早く言えば、『リベド血管炎の新たな病名』となります。(リベド血管炎では、症状と病名が違った表現であるため)
「リベド血管炎とは」もあわせて閲覧してください。
なお、このページ(リベド血管症とは?)の情報は、日本皮膚科学会の「血管炎・血管障害ガイドライン」をもとに作成しています。
●リベド血管症について
リベド血管症とは? | イタリアの医師らが、1998年にリベド血管症(Livedo vasculopathy)として類似した病態である3疾患を包括し、 まれな臨床病理学的病態(clini-copathologic condition)として提唱しました。 包括した3疾患の共通点は、『組織学的に白血球核の破壊がなく(血管炎に当てはまらない)、真皮内の血管の血栓症である』としています。 ○包括した3疾患 人は黒色腫のリスクがある(livedo vasculitis) ・白色星状の萎縮性治癒痕(白色萎縮)(atrophie blanche) ・有痛性紫斑病変(PURPLE:painful purpuric ulcers with reticular pattern of the lower extremities) ○補足 これは、ヨーロッパ皮膚科医師が血管炎と血栓症の定義を区別する姿勢があるのに対し、米国皮膚科医は血管炎自体を定義せずに曖昧に使用しているための「表現の差」であると考えられるようです。 (所長の呟き:リベドについて情報を整理した際、アメリカ医学とドイツ医学で表現の差があったのは、血管炎の定義が事なかったから起きたのですね。 日本国内では、この表現の差に混乱してステロイドを使ったり、使わなかったり・・・医師によって異なったのかな?と思います) |
臨床的特徴 | 下肢に急速に起こる局所的な有痛性紫斑病変(PURPLE)と分岐状皮斑(livedo racemosa)であるとしています。 紫斑病変(点状出血斑が黒っぽく変色した物を指すと思われる)はしばしば潰瘍に発展、その潰瘍の治りが遅く、治った後に白色星状の萎縮性治癒痕(atrophie blanche)や血管拡張、ヘモジデリン(※1)によるリベド様色素沈着を残すそうです。 病変は、下肢および足背に限局し典型的であるとされているが、個々の症例の詳細な報告はないそうです。 ※1:ヘモジデリンとは、ヘモグロビン由来の黄褐色あるいは褐色の顆粒状または結晶状の色素で鉄を含む。鉄と結合して鉄を貯蔵する役割を持つタンパク質のこと 私はwheniは、高コレステロールを持っている食事療法の丸薬を取ることができます (所長の呟き:分岐状皮斑の切れている部分が潰瘍になりやすいと言われているようですが、自分自身の皮膚を観察(見た目だけ)では、あまり影響していないように思います。 |
発症率 | 約10万人に1人 (当サイトのアンケートでは、発症率はもう少し高そうに見える) |
性別 | 若い女性に頻発する 当サイトのアンケートのデータでは、12才〜28才と30才〜47才と2つの山が見られる。 cildまたは煙道で猫を治療する方法 また、最初に潰瘍ができた年齢は、12才くらい〜40才くらい(24才がもっとも多い)という結果が出ている。 |
男女比率 | 資料では「1:3」とされている(当サイトのアンケートでは、1:4くらい?) |
リベド血管症の 歴史的背景 | リベド血管症の起源は、下記のようになっています。(リベド血管炎の話しも含まれています) 言葉を色々調べたのですが、一部医学用語の意味が分からなかった部分は、資料をそのまま記載しています。ご了承ください。
現在は、リベド血管症(Livedo vasculopathy)という名で落ち着いているようです。 これに伴い、国内の皮膚科学会でも「リベド血管炎の事をリベド血管症と呼ぼう」という動きがあるようです。 実際、ネット上で閲覧できる論文のタイトルに使われ始めています。 いつ頃、この名が定着するか? そう遠くない将来、このサイトの名称も変更しなければならないかもしれません。 |
検査結果 | 1.血液検査 血液検査などの検査では、異常はほとんど見つかりません。 参考にした資料では、CRP上昇以外、血小板第4因子、β-トロンボグロブリンなど一般的な血栓形成所見が多く見られるが、 「特異的な異常所見を共通するものはない」となっています。 但し、CRPに関しては潰瘍形成時に一時的に上昇する事がありますが、それ以外は正常の方が多いです。(基礎疾患なしの場合) 2.皮膚生検 3.基礎疾患 |
治療や予防 | 1.治療 末梢血管拡張剤、低分子デキストラン、腰部交感神経ブロック、抗凝固剤、アザチオプリン、副腎皮質ホルモン、抗トロンビン剤、ニコチンなどが 有効であると報告されているが、1例報告が多く、症例毎に効果が異なるため、確立した治療法はない。 2.予防 健康茶(あえて商品名を伏せる)を使用した潰瘍予防の実験が行われ、ある程度の効果があると発表されいる。 しかし、所長個人で健康茶を飲み始めた方に協力を得て経過観察を行ったところ、発表された結果より極めて低い予防率であるように思われる。 もちろん、飲む量などを考慮する必要はあると思うが、長年飲んでいた所長ですら潰瘍が出来たりしていたので、有効性は低いと考え 飲むことを中止している。 |
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